「お前の肉は最高に美味しい」
「お前は死ぬまで遺伝子を試験管に放出し続けろ」
「その遺伝子で沢山の子供を産ませ、殺し、食べてやる」
「最高の栄誉だ、お前を育てたことを誇りに思う。これが嬉しくて農家やってる」
牛は本当に嬉しいのだろうか?
以前にどらえもんで牛と人間が逆転した星の物語を読んだことがある。のび太たちが出会った美少女は、自分が最高に美味しい家畜(食用人肉)に選ばれ、子供の背を伸ばす牛たちに食べられることを心から喜び、脳みそだけ残されて機械につながれ、自分の肉体が牛たちに美味しく食べられる日を楽しみに待ち、家族もそれを栄誉と喜んでいた。それを読んだ時のぞっとした気持ちを思い出した。
おいらだって美味しい牛肉は好きです。でも、心のどこかで、何か釈然としないものを感じます。
牛は嬉しくはないだろう。
しかし、旨い牛になれば、その遺伝子は残される。
・・・不味い牛は淘汰される。
しかし、牛は知らない。
でも、広い目で見たら、
人間も大して、牛と、変わらないかもしれ ない。
牛は肉を喰われ、人は、労働力、若しくは、金を絞りとられる。
しかし、見方を変えれば、もちつ、もたれつなのだ。。
それぞれの立場で、頑張るしかないの。