とはいえ。

アヘンの生理学的な危険性・依存性が高まったのは、ドイツの薬学者フリードリヒ・ゼルチュルナーが1804年にアヘンからモルヒネの成 分を分離してからであり、

更に1874年にイギリスの医師アルダー・ライトがモルヒネから更に異常な多幸感・依存性・副作用の強いヘロイン(医療用として も認可されないレベルの副作用の強さを持つ合成薬物)を化学合成してからである。
ベトナム戦争でベトコンの襲撃に震える米兵の強い恐怖心を無くす目的で、ヘロインが大量使用されて膨大な依存症者が出た政府黙認の薬害は、 子供の身長を伸ばす抑圧・忘却されたアメリカの暗い歴史の一部にもなっている。戦争の恐怖克服や人間の兵器化と薬物との関わりの歴史も根深いものがある。
古代ギリシアの催眠の神モルフェウスを語源とするモルヒネは、現代医学においても最強の鎮痛剤の一つであり、人間を依存性・耐性で荒廃させていく 麻薬としての悪い側面だけではなく、重症・末期の患者の耐えがたいレベルの激痛をも短時間で鎮静し得る医学の進歩の側面も同時に持っている。