物質的豊かさ

『持てる者の内輪のパーティー(中流階層としての社会帰属・物質的豊かさ・プライベー トの満足)』から外れる個人が増大していることには注意も必要である。

先進国でも『国家・民族・思想・仮想敵・宗教』といった集団的な共同幻想によって自己アイデンティティを再構築したり、他者にもその影響力(拘束 力)を広めたいという『自由で平等な個人が社会を形成するという近代的価値・前提からの離脱者(前近代へのバックラッシュ・個人の自由よりも国家の強大さ の重視など)』が増えている。
つまり、歴史展開的あるいは論理・倫理的な普遍性を持つと考えられてきた自由民主主義・人権思想に対して、『自分にとってのメリットや必要性が感 じられない(強制されない形式的な自由だけがあっても格差・無力感・生きる意味の欠落などで使い道がない,全体的な権威やみんなの目標とかによって生きる べき方向性を無理矢理にでも示して導いて欲しい)』という問題が深刻化しつつあるのかもしれない。